| inswatch新着記事 | 一覧はこちら |
|---|
お客様に寄り添うための、認知症の基本知識(11) 知的で文化的な趣味を持つことは、認知機能の維持に有効
|
2026年04月28日
【介護】
*この連載では、認知症を遠ざけるために、わかりやすく・すぐに実践できる習慣や知識をお伝えします。 知的で文化的な趣味を持つことは、認知機能の維持に有効 2020年、全国で手芸用品店を展開するユザワヤ様から、「手芸のように手先を動かし、頭を使う活動は中高年の物忘れ防止に良いと言われるが、科学的に証明できるか」というご相談をいただきました。 そこで平均年齢66歳の男女18名を対象に、ぼんやり動画を見ている状態とクロスステッチ刺繍をしている状態の脳活動を比較する実証実験を行いました。 その結果、刺繍を行っている際には明確な脳活動の活性化が確認されました。 この理由は脳の働きから説明できます。指先を動かすことで運動野が刺激され、刺繍図案を読み取る行為は空間認知機能を使います。さらに「楽しい」「完成させたい」という前向きな感情が加わることで、脳の報酬系も活性化します。 つまり手芸は運動・認知・感情という複数の機能を同時に使う、非常に効率のよい認知刺激といえます。実際に編み物や刺し子などでも同様の脳活性化が確認されています。 さらに重要なのは「趣味という行動そのもの」の効果です。 国立長寿医療研究センターの研究では、60歳以上を対象に余暇の過ごし方を2年間追跡した結果、「家でごろ寝」や「買い物・外食」は認知機能の維持とほとんど関連がない一方、「趣味活動」を行う人は認知機能低下リスクが有意に低いことが示されました。 また東北大学加齢医学研究所の研究でも、趣味を持つことが前頭前野の萎縮抑制に寄与する可能性が報告されています。前頭前野は判断力や抑制力を担う重要な部位であり、事故リスクや生活行動にも深く関わります。 加齢に伴い脳は変化しますが、知的刺激に富んだ生活はその進行を緩やかにします。日常的な趣味や活動によって高められることが分かっています。 これまでの健康施策は歩数や運動など身体指標に偏りがちでしたが、趣味を持ち、楽しみながら継続すること自体が認知機能の維持、ひいては事故リスクや要介護リスクの低減につながる可能性があります。 重要なのは「正しい行動」を促すだけでなく、「続けたくなる仕組み」を設計することです。 手芸、読書、美術館巡り、将棋や麻雀、楽器演奏、絵を描く、写真撮影など、少し頭を使い楽しめる活動であれば十分です。大切なのは続けられること、そして楽しめることです。趣味という日常の行動こそが、脳の健康を支える重要な鍵なのです。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 保険会社・代理店アプリの活性化に「Web脳トレ」 多くの保険会社や代理店では顧客向けアプリを提供していますが、ダウンロード後の利用が伸びないという課題があると聞きます。契約確認などは利用頻度が低く、平時にアプリを開く理由が少ないため。そこで注目されているのが、毎日楽しめるコンテンツとしての「Web脳トレ」です。 株式会社NeU取締役の川島隆太博士(東北大学教授)監修の脳トレで、短時間で楽しみながら脳を刺激でき、日常的にアプリを開く習慣を生み出します。 宮城県公式アプリの「みやぎ脳トレ」や、KDDIの「au Short 大人の脳トレ」などでも導入され、脳の健康コンテンツとして多くのユーザーに利用されています。 アプリの利用活性化や顧客接点づくりに、Web脳トレを活用してみませんか。 https://neu-brains.co.jp/solution/brainfitness/oem/ ■Web脳トレについて、気軽にいつでもお問合せください。 株式会社NeU https://neu-brains.co.jp/contact/inquiry/ *インスウォッチ読者とお書きいただくとスムーズです。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 次回は、第12回「アルコールの飲みすぎは、認知症の重要な危険因子」をお届けします。 (株式会社NeU ブレインフィットネスユニットマネジャー・認知症予防専門士) |
