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お客様に寄り添うための、認知症の基本知識(16)読書は脳を活性化させ、脳の神経回路を強化する!

2026年09月29日
【介護】

*この連載では、認知症を遠ざけるために、わかりやすく・すぐに実践できる習慣や知識をお伝えします。

 「読書は脳を活性化させ、脳の神経回路を強化する!」

 読書が脳に良い影響を与えることは、さまざまな研究から分かってきています。文章を読むとき、脳では言語や記憶、注意、想像などに関わる領域が幅広く働きます。さらに、読書を習慣にすることは、子どもの脳の発達だけでなく、大人になってからの認知機能の維持にも役立つ可能性があります。

◇読書は手軽に続けられる脳トレ

 脳を活性化する方法として、おすすめしたいのが「読み・書き・計算」です。昔から親しまれてきた基本的な学習ですが、複数の認知機能を同時に使う、優れた脳のトレーニングです。なかでも読書は、年齢を問わず、自分の関心に合わせて楽しみながら続けられるのが魅力です。

 文章を読むとき、私たちの脳は文字を目で捉え、意味を理解し、前後の内容を記憶しながら、次の展開を予測します。登場人物の気持ちや情景を思い浮かべることもあるでしょう。この一連の働きには、視覚、言語、記憶、注意、想像などに関わる幅広い脳領域が参加します。読書は知識を得るだけでなく、脳内のネットワークを協調して働かせる活動なのです。

◇読書習慣と脳の発達

 東北大学の研究グループは、子どもの読書習慣と読解力、脳の白質構造との関係をMRIで調べました。その結果、読書量の多さは、読解力の高さや、言語・読書に関係する神経線維の発達と関連していました。追跡調査でも、読書習慣と脳の発達との関係が示されています。読書だけが変化の原因であると証明したものではありませんが、成長期の読書習慣が、言語能力や脳の発達を支える可能性を示す結果です。

 読書は創造力とも深く関わります。書かれていない情景まで思い描くには、語彙や知識を組み合わせ、頭の中に新しいイメージをつくる力が必要です。企画を考える、相手の立場を想像する、別の解決策を探す・・・。仕事や暮らしで求められるこうした力も、豊かな言葉と発想の蓄積に支えられています。

◇生涯にわたる知的活動の可能性

 2026年に医学誌「Neurology」に発表された研究では、認知症のない高齢者1,939人を約8年間追跡しました。読書や文章を書くこと、外国語学習など、知的刺激に富む活動に生涯を通じて多く触れていた人ほど、アルツハイマー病や軽度認知障害(MCI)の発症リスクが低く、認知機能の低下も緩やかでした。最も知的活動が豊かな群は、最も低い群に比べ、アルツハイマー病の発症リスクが38%低いという関連がみられました。因果関係を断定できる研究ではありませんが、人生を通じて脳を使い続ける意義を示す結果といえるでしょう。

◇読書を「脳の健康への備え」に

 保険は、病気や介護など将来のリスクに備えるものです。一方で、健康なうちから生活習慣を整え、健康寿命を延ばすことも大切な備えです。読書は、特別な道具を必要とせず、今日から始められます。通勤中に10分、夕食後に15分、就寝前に数ページでも構いません。声に出して読む「音読」や、心に残った一文を書き写すことを組み合わせれば、脳への刺激はさらに広がります。

 まずは興味のある本を一冊、手に取ることから。無理なく生活のルーティンに組み込み、楽しみながら続けていきましょう。読書習慣は、身近な「脳の健康への備え」になるはずです。

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第7回次世代薬局EXPOに出展ー川島隆太博士がセミナーに登壇

 2026年10月7日(水)~10月9日(金)に幕張メッセで開催される『メディカルジャパン東京 医療・介護・薬局Week内 第7回次世代薬局EXPO』に出展いたします。また、NeU取締役CBSOの川島隆太博士がセミナーに登壇いたします。本講演では、最新脳科学が示す認知症予防の可能性と、脳を「測り、鍛える」仕組みを地域の予防事業へ繋ぎ、薬局を脳の健康インフラへと進化させる実装手法を解説します。皆さまのご参加をお待ちしております。

<展示会概要>

・展示会名称:メディカルジャパン東京 医療・介護・薬局Week内 第7回次世代薬局EXPO

・開催日時:2026年10月7日(水)~10月9日(金)

・会場:幕張メッセ(ブース番号18ー34)

https://www.m-messe.co.jp/

・セミナー詳細はこちら:お申込みページ↓

https://biz.q-pass.jp/f/12094/medical_t_seminar26/seminar_register#seminar120918

*セミナーのご参加には事前のお申込みが必要となります。お席には限りがございますのでお早めのお申込みをお願いいたします。

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 次回は、「脳の情報処理力を高める「簡単な計算」の意外な効果」をお届けします。

(株式会社NeU ブレインフィットネスユニットマネジャー・認知症予防専門士)

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