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GuardTech~協業・共創の現場から(35)続報/あたらしい保険をつくるハッカソン「ホケンノカタチ」
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2025年03月18日
【DX】
1月20日配信号でご紹介した、「あたらしい保険をつくるハッカソン『ホケンノカタチ』」が2月27日に終了、最優秀賞(賞金50万円)を含む各賞が決定しました。今回はこのハッカソンについて振り返ってみたいと思います。 ハッカソンとは、ハック(Hack)とマラソン(Marathon)を掛け合わせて造られた造語で、エンジニアやデザイナーがチームを作り、制限期間内でアプリケーションなどを開発し、成果を競い合うイベントです。「ホケンノカタチ」のテーマは「あたらしい保険」。保険会社や情報ベンダー、コンサル会社など、参加9チームがアイデアを練り、指定されたノーコード、ローコードツールを使って実際に動くアプリケーションを開発、併せて5分程度のプレゼンテーション動画を作品として提出、9名の審査委員の審査を経て2月27日に入選作品が決定しました。 最優秀賞を獲得したのは、伊藤忠テクノソリューションズ(CTC社)所属チームの作品、シェアリングエコノミー型ペット保険「ShippoLink」です。この保険では、保険料はペットの飼い主(オーナー)だけではなく、そのペットや飼い主の方を応援するサポーター(サブオーナー)も共同で負担します。そして、オーナーが亡くなる、あるいは認知症を患うなどペットの飼育が困難になったとき、飼育を引き継いで新しくオーナーとなるサポーターの方に保険金が支払われる、というものです。 飼い主不在となるペットの増加、という社会問題を背景とした「ペットをシェアする」というあたらしいコンセプトの保険です。「ShippoLink」という作品名には、飼い主とサポーターが絆をはぐくみ、ペットの命を繋ぐ、という意味合いが込められています。 3月7日に主催したカンファレンス「ホケンノミライ2025」では、今回のハッカソンを振り返るセッションも行われました。審査委員を務めた柏岡潤氏(リードインクス株式会社CEО)が聞き手となり、CTC社チームを含む3チームが登壇、ハッカソン体験談が披露されました。 CTC社チームでは、アイデア出しの段階から一つに絞るのが難しいほど多くのアイデアが出ましたが、メンバーの身近な方々の悩みや心配ごとを優先した結果、シェアリング型ペット保険を作品テーマに決めたそうです。 CTC社の職場では「Build to Think」、ラフなアイデア段階でとりあえずモノをつくってみて、それをさわりながら考えを深めていく、という「デザイン思考」の手法を重視しており、ノーコード・ローコードツールを使ってすばやくモックアップがつくれる今回のハッカソンはBuild to Thinkを満喫できた楽しい体験で、終了して「ハッカソンロス」になった、と主催者として大変嬉しいコメントをチームメンバーの方からいただきました。 一方、あたらしいアイデアを、実際に保険商品として販売するためには、保険会社と組まないと解決できないさまざまな壁がある、とも。同じセッションに登壇した保険会社所属チームの方が「保険会社だけでは振り切れたアイデアは出にくい」と応じ、「非保険」「保障/補償の前後」が競争領域となっている保険業界での、外部との共創の重要さが改めて共有される、当コミュニティの狙いどおりのイベントとなりました。 *以下のイベント特設サイトでは、参加全チームの作品(プレゼンテーション動画)を公開しています。https://hokennomirai2024.my.canva.site/hokennokatachi (GuardTech検討コミュニティ代表)https://note.com/guardtech2024 |
