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【め・て・みみ】 SowZow、代理店向け「保険×中小企業支援」モデル提案
2025年04月01日
【ニュース】
―保険代理店専用のビジネスマッチングプラットフォームを提供 保険市場の縮小、手数料の低下、品質重視に伴う管理コストの増大等保険代理店を取り巻く環境は厳しく、保険・補償前後の新たな顧客価値の提供など活路の模索、とりわけ中小法人マーケット開拓が必要で、そのためのリスクコンティングティングサービスが求められるところとなっている。 各大手損保も代理店ネットワークを活用し、顧客への非保険サービスの強化に向け、地域貢献やソリューションサービスの提供などマッチングサービスプラットフォームづくりなどを通じた多様な支援施策も打ち出しつつあるが、現場での浸透度合いはいまいちである。 こうした中で、スタートアップのSowZow(ソウゾウ、浅山裕紀代表取締役)*は、保険代理店・募集人を対象とした「カスタマーサクセスプラットフォームSowZow」を、4年の準備期間・30の代理店でのモニターテストを経て、2024年年1月に立ち上げ、「保険+αの付加価値」、「中小企業支援×保険ビジネス最大化」という、本業の保険ビジネスを伸ばしつつ、収益源を複数持つという次世代型の代理店経営/営業モデルの実現の支援を開始した。これまでに全国各地の代理店・保険募集人440(募集人ベース)が賛同し、活用を開始し、ユーザーの7割を損保系代理店が占める。*https://www.sowzow0.com/ 同社は「伴走者が変われば、中小企業、日本経済はもっと良くなる」という経営理念を掲げている。中小企業経営者には信頼できる相談相手(伴走者)の存在が不可欠で、この役割の担い手としては銀行や税理士・会計士、各種経営コンサルも考えられるが、同社は保険代理店が持つポテンシャル(経営者に寄り添い、胸襟を開き信頼を勝ち取れ、ディープでウエットな相談にのれる立場であること)に期待している。 同社の提供するサービスは1)営業支援機能、2)ビジネスマッチング機能、3)ブランディング機能の3つから構成されており、それぞれが連携している。 1)の営業支援機能は、保険ビジネス拡大に直結する12種の営業ツールを提供し、保険料収入の拡大や生損保併売率アップ、新規顧客開拓を支援するものだが、独自の特色を有している。 例えば、「既契約者に対しての定期的な情報提供」に苦慮する保険代理店も少なくない。メルマガや自作のニュースレターによる情報提供を行う保険代理店もあるが、手間やコストに見合う成果が出ているかというと疑問符が残る。同社が提供する「自動配信ウェビナーサービス」では、経営者に刺さる動画コンテンツを手間なく顧客に配信することができ、定期的な情報提供コンテンツとして多くの保険代理店で活用されている。 以下、配信可能なコンテンツの一例である。 ・建設業オーナー必見!人材採用完全攻略 ・相続/事業承継で失敗しない税理士の選び方 ・中小企業が採用すべき節税対策 トップ3選 顧客への「情報の届け方」も従来からシフトしているという。今までは郵送等による紙ベースの情報伝達やメールベースの伝達が主流であったが、同社は「公式LINE」を活用したデジタルツールへのシフトも支援している。郵送費が値上がりしている昨今、情報伝達のDXに取り組む保険代理店も数多いという。 また、国内屈指のがんの専門医である東大付属病院の中川恵一医師との共同サービスとして「がんアドバイザリーサービス」も展開している。 SowZowを導入する保険代理店の既契約者が「がん」に罹患した際、直接中川医師に相談ができるプレミアな保全サービスとなっている。この保全サービスをきっかけに、生命保険のアップセル/クロスセルにおいて大きな成果が出ており、生保併売率が3割を超える損保代理店ユーザーも少なくない。 2)のビジネスマッチングサービスでは、保険では解決できない顧客からの相談を専門家につなぐだけで保険+αの収益化(紹介手数料)がはかれる。 このサービスの特徴は120社を超える品質の高いソリューションがライアンナップしている点である。 各ソリューションは売上拡大、マーケティング、人材戦略、財務戦略、業務効率化、事業継承、専門家紹介、資産運用、相続といった9つのカテゴリーに区分されている。保険で解決できない案件をこれら専門家へトスアップするだけで保険+αの収益源が確保できる。 そしてなんといっても、ソリューションメニューを掲げるだけでなく、案件化について専属担当者が全件サポートする仕組みをとってきめ細かにサポートする仕組みを有していることだ。というのも、顧客の抱える課題は代理店への打ち合わせ中に変わることがしばしばで専門家につなぐ際に綿密な段取りづくりが必要なため。案件化フォローについては、長らく保険会社で代理店営業経験を積んできたメンバーが担当する点も同社のユニークなポイントとなっている。 121社の専門家は、同社が地道に開拓してきたもの。代表の浅山氏はもともと銀行出身(三井住友銀行)でビジネスマッチングを行ってきたり、生保会社(ジブラルタ生命)で税理士チャネル推進や会計事務所を通じた経営コンサルティング業務に従事してきた経験から、なによりレピュテーション(評判・信用)リスク対策が大事だと痛感し、ユーザー代理店の評判を落とすことのないように、独自に、ソリューションの選定の品質担保基準を徹底している。 それは、1)業界内の支援実績を精査(例えば企業型DC でSBI月間導入実績が全国ナンバーワン、相続で相続特化型税理士(累計申告件数1万件超)、事業承継で事業承継特化型税理士・中小企業庁各種委員など)、2)中小零細企業特化サービス(高品質でありながら、中小零細企業が活用しやすい価格帯のサービスをラインナップ)、3)ソリューションの業務品質を担保(満足度の低いソリューションについては適宜入れ替えを実施)、4)事前面談制度あり(ユーザーが安心して提案できるよう、顧客に紹介する前に各ソリューションパートナーと事前面談をしたうえで、顧客へ紹介する)これら専門家の中には、ユーザー代理店からの推薦をもとに審査し追加したケースもあるという。 なお、経験の浅い保険代理店や募集人でも、顧客から経営ニーズをヒアリングできるよう、ヒアリング時に活用できる各種ツール提供、学習用コンテンツの提供まできめ細かい学習環境が用意されている。 ビジネスマッチングを利用するにあたっては、経営課題を専用システムからSowZowに連携するだけで、ソリューションの選定や顧客向け提案書の作成、アポイントの調整、案件進捗管理、紹介手数料請求・決済のなど面倒な業務についてはすべてSowZowが代行する。 3)のブランディングサービスは、他の代理店から加入しても商品スペックは変わらない中で、他と圧倒的に差別化を実現し「街の保険屋さん」から課題解決のプロフェッショナルへ、「顧客に選ばれる代理店」になるためのブランディング支援。 一般社団法人中小企業経営支援アドバイザー協会から専門資格「経営支援ディレクター」が付与され、保険では解決できない相談事に対し、専門家集団のリソースを活用しながら顧客の課題解決を行う保険代理店であることがブランディングできる。 保険代理店はそれぞれ独自に固有の専門家ネットワークを有しているが、必ずしも顧客の課題にあったソリューション提供が可能ではなく限定的であるため、その補完としても活用が見込まれる。 プラットフォームSowZowサービスの料金プランは、ライトプラン(月額5000円)、とスタンダードプラン(月額2万5000円)を用意。 サービス内容で、上記3つの機能すべてスタンダードプランでは利用できるが、ライトプランでは、一部サービスに利用制限がついている。費用対効果も高いことから、既存ユーザーの7割がスタンダードプランで加入している。 同社では今後の展開としては、全国113万人ともいわれる保険募集人のうち2%、2.26万人のみを提供対象とし、市区町村単位にユーザー数の上限を設定し、ユーザー代理店/募集人の希少性を担保する。 このSowZowのプラットフォームサービスの活用を梃子に、代理店経営者の多くがプレーヤーのまま経営している現状を変え、中小零細企業の良き伴走者として、赤字企業の比率の高い中小零細企業の経営の現状を転換し、中小零細企業を元気にし、経済活性化に貢献するキードライバーとしての役割を担ってもらうことが今後の目標だという。 また将来的には、経済活性化に向け、現状では、中小零細企業への経営支援サービス対応が出来ていない地域の金融機関や税理士・公認会計士向けにも同様な経営支援プラットフォーム構築という横展開も目指したいという。 *資料請求 https://www.sowzow0.com/contact/ *無料説明会への参加 https://timerex.net/s/SowZow/ba0b1f4d (中) |