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め・て・みみ ~SOMPO、米スペシャルティ保険のアスペン社買収で合意

2025年09月02日
【ニュース】

 SOMPOホールディングスは、100%子会社であるSompoInternational Holdings Ltd.(以下SIH)を通じ、世界最大の保険市場である米国を中心とした事業基盤を持つ Aspen Insurance Holdings Limited(本社:英領バミューダ、「アスペン社」)を約34.8億米ドル(約5,195億円)で買収する手続きを開始することについて、8月27日、アスペン社と合意した。買収のための資金は、同社グループ内の手元資金により充当する予定。 買収については各国関係当局等の認可・承認を前提として、2026年上半期に買収手続きが完了する見込み。   

 アスペン社は、2002年の創業で、米国、ロイズ市場を含む英国、バミューダを中心に元受保険事業・再保険事業を展開するスペシャルティ保険グループ。高い収益性と健全性を有し、収益性では、 元受保険と再保険のバランスが取れた事業ポートフォリオという特徴に加え、低い社費率を維持することにより、過去3年間(2022~2024年) の平均コンバインドレシオは89.5%と高い、また健全性でも良好な財務健全性を保持しており、民間の格付け会社からも高い保険財務力格付を取得(主な保険子会社の格付S&P: A-、 A.M.Best: A)。

 アスペン社は、SIHがプレゼンスをもたないロイズ市場において 最優良シンジケートの一つとして評価されている。また、第三者資本を活用した手数料ビジネスという安定的な収益モデルを有しており、これらはSIHのオーガニック成長(自社による成長)だけでは獲得が難しい独自の強みだ。これらの点をふまえ、アスペン社は、同社グループの海外保険事業を非連続に成長させ、収益構造を質的に転換させるために最適なパートナーであると判断し、今回の買収の合意に至った。 

 今回の買収により、修正EPS(1株当たり利益)向上、および中期経営計画における修正連結RОE目標13~15%達成への貢献を見込んでいる。

 今回のアスペン社買収の戦略的意義を整理すると以下の3点。

 1)グローバルビジネスプラットフォームの拡大 

・ SIHを中心としたグローバルビジネスプラットフォームを拡大し、保険料、修正連結利益および修正連結ROEに対する海外保険事業の貢献度向上を目指すという同社戦略を加速させるものだ。 

・ 英国、バミューダ、ロイズ市場におけるプレゼンスが強化されることにより、スペシャルティ分野の世界有数のフランチャイズとしての地位がより強固なものとなる。 

・ 既存事業を補完する事業ラインが加わることで、同社グループの事業ポートフォリオと収益構成のバランスが向上するとともに、アスペン社が有する安定した手数料収入ビジネスにより、収益のボラティリティが一層低減する。

 2)高品質かつ競争優位性のあるプラットフォームの獲得 

・ ロイズ・プラットフォーム:アスペン社の有するロイズシンジケートは、優れた引受  実績と厳格な資本規律のもと、最優良シンジケートの1つとして高く評価されている。 

・ アスペン・キャピタル・マーケッツ:長期的関係に裏付けられた第三者資本を活用した再保険取引を行うことにより安定した手数料収入(約169百万米ドル(約250億円))を獲得し、修正連結ROE向上に寄与。 

・ 高収益を維持しやすい市場環境:良好なプライシングや引受条件についての市場環境は、中期的にも継続することが見込まれ、規律ある成長を後押しするものとなる。 

 3)資本基盤の強化と収益貢献 

・ シナジー創出:SIHとアスペン社を将来的に統合させることにより、余剰資本の創出、投資利回り・事業効率の向上等の多様なシナジーが見込まれる。

・ 株主価値の創造:アスペン社の安定した保険引受利益、資産運用収益と継続的な手数料収入により、本件買収は修正EPS向上、および中期経営計画における修正連結ROE目標13~15%の達成へ貢献する。

 SOMPOホールディングスは、2024年5月に公表した中期経営計画(2024~2026年度)において、SOMPOのパーパス「“安心・安全・健康”であふれる未来へ」を掲げ、「 レジリエンスのさらなる向上」と「つなぐ・つながる」を中期経営計画のゴールと定め、ビジネス領域を「SOMPO P&C(国内外の損害保険事業)」と「SOMPOウェルビーイング」に集約し、グループ一体となって持続的な企業価値の向上を追求している。 

 海外保険事業においては、2017年に約6,800億円で買収したエンデュランス社(SIHの前身)をグローバルプラットフォームとして、すべての海外保険事業をSIHのもとに集約し、主に米国・欧州を中心としたオーガニック成長(自社による成長)により、着実に収益拡大に取り組んできた。また、SIHはこれまで、米国で保証保険事業を行うLexon社の買収(2018年)、米国で航空保険を扱う保険総代理店W.Brown社ならびに農業保険専業の保険会社Diversified社の買収(2020年)など、事業ポートフォリオと収益構成のバランスを向上するボルトオン型のM&A(既存事業を補完する買収)を実施する。

 その一方で、ブラジルの健康保険事業およびコンシューマー事業から 撤退(それぞれ2021年、2022年)するなど、選択と集中によって事業ポートフォリオの拡大・最適化に努めてきた。

 これらの施策によりSIHは、2024年度にはグロス保険料164.5億米ドル(約2.6兆円)、修正 利益13.6億米ドル(約2,143億円)を稼ぎ出す世界有数のグローバルなP&C保険グループに成長した。 

 同社グループは、利益の上振れに加え、2030年度までに保有をゼロにする目標を掲げている政策保有株式の売却を前倒しで進めたことにより資本が順調に積み上がったことから、早期の利益貢献と資本効率の向上につながる成長投資の機会を模索してきたのが今回の買収の背景になっている。 

<SOMPOホールディングスグループCEO 奥村幹夫のコメント> 

 「本件買収によるアスペン社の高品質で多様な事業ポートフォリオの組み入れは、SOMPOのパーパス実現に向けて、当社グループのレジリエンスのさらなる向上、持続的な成長を加速させるものであり、中期経営計画目標の達成に大きく貢献するものと確信しております。

 本件買収完了により、SIHはグロス保険料ベースでグローバルの再保険業界トップ10の地位を確立し、当社グループの事業ポートフォリオにおける海外保険事業の割合は約56%に上昇する見込みです。 

 本件買収は、当社グループのグローバルにまたがる強固な基盤と、世界各地のチームが持つ高度な 専門性の融合による成果です。今後もこの強みを活かし、日本発の真のグローバル企業への進化と  持続的な企業価値向上を目指してまいります。」

 (中)

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