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深読み・生保商品考察(72)日生商品売り止め?長期入院を保障する保険の課題
2024年12月10日
【商品分析】
先日、日本生命の商品「収new1(シューニューワン)」が年明け早々に売り止めとなることが発表された。 この商品は、長期入院で働けない時の収入減をカバーする保険で『継続入院14日を超えると6ヵ月分の給付金が一時金で支払われる』のが特徴である。 2021年頃から大手生保会社などを中心に類似商品が発売されているが、以前にこの連載や、その他の媒体において(ほか記事では「【短期保障の】就業不能保険」として紹介)、以下のような点を指摘してきた。 ◆給付期間が3ヵ月や半年、または一年など極端に短いため、従来の就業不能保険のような長期間働けない状態を保障するタイプの商品とは全く異なる。 ◆短期的な働けない状態には対応するが、長期的な就業不能状態はカバーできないという、大いなる欠点がある。 ◆入院継続日数が一定日数を超えると、まとまった給付があるためモラルリスクが起きやすい。 ◆これらの商品だけを販売し、長期の就業不能保障商品について売り止めや、そもそも発売していない保険会社については、給付条件となる「社会保険」の勉強不足を助長する結果になるのでは? 生命保険の新商品については、開発者達の努力も知っているだけに、普段は単純批判しないよう心がけているが、しかしこの商品については発売当初から疑問を感じてきた。 こちらの記事は有料会員限定です。閲覧には、ログインが必要です。 |