inswatch新着記事 | 一覧はこちら |
---|
【め・て・みみ】「シニアライフサポートサービス」開発で代理店の提供価値を変革
2025年01月28日
【ニュース】
代理店の社会性の発揮との関連で保険の提供のみならず、代理店の提供価値の創造は、保険のサービス化、ソリューションの提供、非保険領域への進出の観点からも、新たなサービス収益基盤強化の観点からも今や重要なテーマになってきている。 こうした中で、三井住友海上は、保険代理店とともに、高齢者とその家族が抱えるお困りごとの解決を支援する「シニアライフサポートサービス」の提供を開始したと1月20日に発表した。 同社は、保険代理店に高齢者支援の専門研修を提供し、修了した保険募集人(以下「募集人」)を「MSシニアライフパートナー」(認定資格保有募集人)に認定する。「MSシニアライフパートナー」が顧客のお困りごとに寄り添い、内容に応じた士業・専門事業者を紹介することで、解決に向けワンストップで支援するというものだ。 同社では、今回のサービスの提供を通じて、誰もが安心して生活できる社会の実現を後押しするとともに、保険代理店の提供価値を変革していく、としている。 今回のサービスを開発した背景としては、日本の高齢化率は上昇を続けており、65歳以上の人口は3,623万人、総人口の29.1%を占めており、多くの高齢者とその家族が直面する相続・贈与、不動産売買・リフォーム、介護施設、身元保証、生前整理、死後事務などのお困りごとに対して、各事業者が多様なサービスを提供している一方、お困りごとに応じた事業者の選定や相談に時間を要するなど、利用者には負担が生じている。そのような中、地域に根ざした保険代理店とともに顧客に寄り添い、ワンストップでお困りごとを支援するサービスを開発したものだ。 今回のサービス概要としては、同社は、希望する保険代理店を対象に有償の資格・会員サービスを提供する。約40時間の高齢者支援に関する専門研修(研修費・会費が必要)を修了した募集人を「MSシニアライフパートナー」に認定のうえ、同社が構築するパワーチーム(提携士業=弁護士、税理士、司法書士、行政書士など・専門事業者ネットワーク=高齢者住宅、介護、リフォーム、不動産、家族信託、生前・遺品整理など)を利用できるようにする。 「MSシニアライフパートナー」は、顧客に寄り添ってお困りごとを正確に把握し、パワーチームの紹介を通じて、最適な解決方法をアドバイスする。 顧客(高齢者とその家族)はサービスの提供を受けパワーチームに利用料を支払う、MSシニアライフパートナーとしての代理店は、顧客をパワーチームに連携・紹介することで、紹介料(ただし法律で紹介料の支払いを禁止されている士業を除く)を得るという仕組みだ。 <高齢者やその家族が抱える課題の一例> ・死後事務委託契約 : 自分が万一の時に、残された家族に迷惑をかけたくない ・生前整理・死後整理 : 身の回りの品を整理して、身軽に暮らしたい ・空き家管理・不動産売買 : 施設への入居も視野に持ち家や不動産の処理をしたい ・遺言書作成 : 死後に財産の処分方法等で迷惑をかけたくない ・高齢者住宅・施設 : 高齢者住宅への入居を考えているが、検討方法がわからない ・保険の見直し : 相続のことを考えて、保険を見直したい <今後の提供スケジュール(予定) > ・2025年1月~ 研修を修了した一部の保険代理店がサービス提供を先行開始 ・2025年4月頃~ 希望する全国の保険代理店へ研修を順次開始 ・2025年10月頃~ 研修を修了した保険代理店がサービス提供を順次開始 (中) |