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め・て・みみ~ 地域に根差した代理店向けに攻めと守りのツール提供

2025年04月15日
【ニュース】

ー「VOS2.0」の被保険者マトリクスとCTI連携

 SDフィナンシャルテクノロジー株式会社*(東京都豊島区南池袋 ダイヤゲート池袋5階、古里英也代表取締役社長)では、2012年に保険代理店向けに保険代理店専用の顧客管理システム「保険VOS(バーチャル・オフィス・ソリューション)」を開発、その後の業法改正などにも対応し、現場代理店からの使い勝手の良さやそのコスパなどからユーザー保険代理店も600社を数えているが、2023年に、攻め(営業支援)と守り(顧客管理)の最強ツールとして新機能を追加し、保険代理店とともに金融業界全般でビジネスを成長させるオールインワンの顧客管理システム「VOS2.0」の販売を開始している。

*ソシオ・ダイバシティ株式会社から創業10年をめどに2021年1月に保険関連事業が新設分割、現在持株会社・ソシオ・ダイバシティ傘下には他に、システム開発やコールセンター向けCTIなどのSDRD(SDリサーチ&デベロップメント)がある。

 保険VOSは代理店業務を「インターネット環境さえあれば、パソコン・スマートフォン・タブレットと様々な端末でどこにいても利用できる」ことを基本コンセプトにしたクラウド型システム(スケジュール、保全ポータル、レーダー、顧客・契約管理、ファイル管理、案件管理、日報管理、権限・所属管理、勤怠管理、CTI連携など)で、その操作性の良さ、現場密着でシンプルで使いやすさから、現在でも多くの代理店に活用されている。特に現場の代理店からの要望にきめ細かく応え「現場に育ててもらったシステム」という特徴を有してきた。

 「VOS2.0」の特徴としては、最新のデジタル技術を取り込み、順次バージョンアップ中だ。「スケジュール共有」「対応履歴入力」「営業リスト作成」「通話録音」等一元管理できるようにしたのをはじめ、保険VOSの煩雑化したこれらの多様な機能を交通整理し、操作性をさらに改良している。

 そのひとつが、「守り最強のツール」としてとりわけ高く評価されてきたCTI連携という電話連携機能(IP電話機と連携することで自宅でも会社の電話を受けることが可能)をさらに改良し独自機能へと進化させている。

 すなわち、着信時のポップアップ通知はもちろん切電時にもポップアップウインドウが対上がり通話メモを残すことを促す「システム誘導型入力方式」を用意、さらに通話履歴を対応履歴として顧客情報内に残せる仕組みを搭載したことで、電話でのやり取りと訪問や来社など、すべての対応履歴を時系列で確認できるようになっている。

 さらに「VOS2.0」は「攻めの最強ツール」として新たに営業支援機能として「被保険者マトリクス」(特許出願中)を取り入れた。これまでの契約者単位で表示していた契約情報一覧に加え、被保険者に着目し、保険会

社からNTTデータ共同ゲートウエイ経由で提供される契約データを基に、被保険者単位での契約情報マトリクスを自動生成する機能を実現した。これにより世帯や家族といった範囲での情報管理(契約付保状況)が容易になり、確度の高い提案先あるいは提案商品などを簡単に確認することが可能となり、強力な営業支援ツールとして活用できることとなった。

 また、営業支援機能としてはEBM(イベント・ベースド・マーケティング)機能や、レーダー機能により、ライフイベント間近な見込客やすぐに伺える見込客を瞬時に発見できる。

 このマトリクス方式は、同社では、保険代理店と合わせて地銀などのシステム開発支援も展開してきており、地銀の生き残り策で、地域のエリア確保が大きな課題となっており、そのための営業支援策も手掛け顧客データ分析システムも手掛け、顧客データを解析し営業推進に活かす試みも展開中だ。生保系代理店でも、この独自機能を使い、募集人単位に被保険者単位にバースデーコールなどを自動的に展開するしくみで家族情報の管理ができている等、保全ベースの営業活動の重要性が再認識されるケースも出てきている。 市場環境が厳しくなる中で、地域に根差した損保系の保険代理店でもこの被保険者マトリクスは、今後の営業強化の強力な武器になるのではないか、としている。

 保険VOSは、その操作性の良さなどから日本代協の推奨代理店システムとされるなど、損保系の代理店のユーザーが多数を占め、意向把握についてはエクセルでの対応などで済ますケースも多かったが、「VOS2.0」では、今後、業法改正など伴い、比較推奨等での「ハ方式」の廃止などに伴い顧客の意向把握についても新たな厳格な対応が必要になっているところから、コープ系代理店と連携し、これらへの的確な対応が図れるように近日バージョンアップを準備中だ。

 なお、保険VOSでは、代理店の顧客業務管理を対象としたベーシックと営業・販売支援(セールス)機能を別建てにしていた(両機能合わせ1ID8500円)が、「VOS2.0」ではそれらを統合し、全機能が使えるように改めたうえ、システム運用コストの削減を実現できたことから1IDで4000円~の提供としている。

 同社では、今後、保険代理店が、地域で根差した活動を継続していくためには、顧客をどのようにキープし関係強化させていけるか、ヒントになる仕組みを作りたいとしている。たとえば電話でのやり取りや訪問、来社での顧客とのやり取りなどの対応履歴を生かした営業のみならず、顧客接点では、SNSを含めたコミュニケーションツールの活用なども加えていきたいとしている。

 例えば、顧客の保全面では、店舗でイベントを開催し、ニーズや関心事のアンケートなどを取り、それをVOSに集約し、SNS、LINEでやり取りのできる仕組みづくりなどを実施していきたい、また電話がかかりづらい今日的状況では、ショートメール機能を活用し、顧客とのコンタクトの仕組みづくりなどもしていきたい、としている。

(中)

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