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【め・て・みみ】ミライは異業種共創によりホケン+ヒホケン
2025年03月12日
3月7日(金曜)午前10時から午後8時半まで、FINGATE茅場町ビルを会場に、保険業界のオープンAPI普及と、協業・共創を推進する有志コミュニティのGuardTech検討コミュニティと、保険・代理店業界情報プラットフォーム運営の有限会社inswatch共催の年次カンファレンス「ホケンノミライ2025」が開催された。昨2024年3月に続き第2回目で、金融庁のJAPAN FINTECH WEEK2025(3月3~7日)の一環として組み込まれている。https://hokennomirai.studio.site/ 保険会社の社員や代理店、インシュアテック、学者、弁護士、異業種の方など業界横断的に様々な方が個人ベースで参加。「若者、バカ者、よそ者」大歓迎という越境型のオープンの催しだ。全てボランティアによる運営で、自由かつ柔軟な発想でホケンノミライを語り合おう、新たなオープンイノベーションを起こしていこうというものだ。 10年後の保険業界の未来を見据え、現状の問題点、課題、インシュアテック技術の最新動向を探り、多角的に未来展望を探るもので、昼の休憩も無く、ぶっ通しで、日ごろあまり取り上げられない視点なども含め11のセッションが用意され、自在の参加が可能なスタイルで、これには221名が参加した。 当日のセッションでは、キーセッションの1)ホケンノミライー生成AIの活用と未来展望、を皮切りに2)保険業法改正の羅針盤ー過去から未来展望、3)保険業界に潜むアンコンシャスバイアス(無意識の偏見)、4)さわかみ投信と独立FPが考える真の顧客本位、5)新保険を作るハッカソン(ホケンノカタチ)、6)Z世代が語る保険業界若手の主張、7)保険代理店が目指すもの(顧客本位と価値提供の新たなカタチ)、8)RIS(全国学生保険ゼミ)が切り拓くか保険業界の産学協同の取り組み、9)「ホケンノミライ」のミライ、10)AI時代のホケンジャーニー、11)フェムテック保険新時代(グローバル事例と日本市場の可能性)と多様かつ独自の切り口から保険業界の課題と、これからの展望に関する問題提起や取り組み事例の紹介があった。 各セッション内容は原則非公開であるが、9)「ホケンノミライ」のミライについては許可を得られたので、以下紹介する。 9)のセッションでは、「ホケンノミライ」を発案・主導してきた岸和良氏(住友生命)が、「ホケンノミライ」を通じて実現を目指す新しい共創の形や人的交流のカタチにつき、この1年にわたる取り組みを振り返った。 その上で「ホケン価値を高めるミライへの異業種共創の芽は出そろった」とし、代理店デジタル化、API、生成AIエージェント、エンベディット型、ヒホケン、ローコード開発、データドリブンなどのキーワードで象徴される「ホケンノミライ」のミライは、「異業種共創によりホケン+ヒホケンを組み合わせ顧客価値の高い商品やサービス提供」にありとし、そのためにもエフェクチュエ―ション(成功を収めてきた起業家に見られる、従来とは異なる思考プロセスや行動のパターンを体系化した意思決定理論)型の異業種共創のやり方を身に付けることにあるとした。 住友生命のVitalityのリワード特典を例に多様な異業種共創例が出てきていることで、新たな異業種共創の芽も出てきているとしその事例を紹介するとともに、こうした異業種共創力のためには、顧客価値を高めるための異業種交流力(1明確な目的と競争価値の設定、2相互補完する強み、3継続的なコミュニケーション、4信頼関係の構築)、異業種共創成功のエフェクチュエ―ション型方程式(前出4つのファクター1×2+3×4)、異業種共創成功のための5つの能力(他社のキーパーソンを見つけ出す力、人脈形成力、人間関係を作る力、ビジネススキル、デジタル・データ活用力)が必要だとし、これらは越境活動により身につく、すなわちこれこそホケンノミライであるとした。 人脈を増やすためには、1)出会いを増やす、2)関係を深める、3)共創の場を作る、4)信頼を育てる、という4つのステップを繰り返していくことだとし、最後に、ホケンノミライは、ミライのホケンのインキュベーター(起業支援の仕組み)の役割を担う、とした。 セッションの全体を通じて、これからのホケンのあり方を考える上で、越境思考の大切さや多様な視点(学生、女性、若者、別業種)など、つながりの大切さを改めて痛感した。 (中) |